2019年7月 英文書簡11 - 支払いの催促
今回は、支払いを催促する書簡を取り上げます。支払いの催促は、請求ごとにそれぞれ状況が異なりますので、一概には言えませんが、例えば「〇月〇日付でお送りした請求書の金額、〇〇〇ドルが今日現在未入金です。お調べの上、可及的速やかにお支払いいただければ幸いです。」などの内容が主なものです。
今回は次の内容を外国事務所に連絡するものとし、英文手紙を作成してみます。
<内容>
2018年9月20日付弊所書簡に続き1)ご連絡申し上げます。弊所経理部によりますと、標記の特許出願に関する請求書番号DP-123456の金額、US$ 3550.00が長く未入金2)になっております。速やかにお支払い3)下さいますようお願いいたします。 |
<解説>
1)〇日付の書簡に続き: ここではその書簡に請求書が添付されていたことを想定しています。先に出した書簡に言及するときは、This refers to our letter dated September 20, 2018.
とか、 Referring to our letter dated September 20, 2018 ……
などもよくつかわれます。
2)長く未入金: long overdue
3)お支払い: payment や settlement がよく使われます。
<英訳例>
Further to our letter dated September 20, 2018, our Accounts Department has drawn our attention to our long overdue bill of Invoice No. DP-123456, amounting to US$ 3,550.00, in respect of the above-identified patent application. Please let us have your settlement of the outstanding amount immediately. If you have already paid the amount, please disregard this reminder. Thank you.
なお、送金後には、送金日、インボイス番号、金額、件名、振込先口座名義人など、送金に係る詳細を常に連絡してもらうようにすれば確認が容易になります。その場合は、例えば次のような英文を付け加えることになります。
Please e-mail or fax to us separately the details of your remittance specifying our billing invoice number whenever you pay by bank transfer.
上はほんの一例ですが、会計関係のどんな場合にも共通して言えることは、余計な情報や感情的な言葉は含めず、要点・要求を簡潔に述べることです。ぞんざいになりすぎたり、逆に相手の気を悪くさせないように丁寧にしようとするあまりくどくどしい表現にならないよう、気を付けましょう。
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