2018年11月 翻訳のヒント(英訳)- Clash, Crash, Crush
今回は、必ずしも特許明細書に頻出する単語ではありませんが、日本人学習者にとって紛らわしい単語とその覚え方をご紹介します。普通の日本人にとっては、エル(l) とアール(r) を区別することが難しいことが多いので、次の単語の綴りは正しいのか、また、意図した意味を表す綴りなのか、即座にわからないことがあるようです。
表題に書いた clash, crash, crush に clush も加えて、考えてみましょう。
まず、この4つの単語を辞書に出てくる順に上から並べてみます。つまり2番目と3番目のアルファベット、”la”, “lu”, “ra”, “ru” に着目すると、
clash
clush
crash
crush
となります。
ここでまず無条件に覚えておきたいのは、clushという上から2番目の綴りは存在しないということです。
よって、clash, crash, crush の3つを区別すれば良いということになります。
下のように一覧表にしてみました。つまり、上から下に行くにつれ、壊れ方がひどくなります。どうでしょうか?辞書に出てくるスペル順と合わせて考えると覚えやすいのではないでしょうか?
CLASH | ガチャンとぶつかる、 衝突する |
(小) ↑ 壊 れ 方 ↓ (大) |
壊れない、あるいは壊れても軽微 色などが調和しない 意見が衝突する |
(存在しないスペル) | |||
CRASH | すさまじい音をたてて 衝突する、墜落する |
雷のように大きな音をたてて 大破する 車の事故、飛行機の墜落 コンピュータ、プログラムの 突然の停止もこれ |
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CRUSH | 押しつぶす、砕く、 粉々にする |
クラッシュドアイスのように 細かく粉砕 転じてメロメロにほれ込むも この単語 |
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