2011年2月 英文書簡2-基本ルール
海外とのe-mailのやり取りが益々重要になってきています。e-mailは簡単で早く、且つ書簡作法をあまり気にせず気軽に書けるのでとても便利です。よって会社や事務所の担当者が直接現地に英文e-mailで連絡する機会が増えているようです。
しかし、いくら簡単な英語で書けばいいからといっても、最低限の英文ライティングの知識は必要です。
今回は先ず形式面について注意すべき点を下に掲げます。
部分的に使うのもいけません。言い換えれば、ひらかなや漢字など、1文字を2バイト(以上)で表現する日本だけでしか通用しない入力モードを使って英文を入力してはいけません。相手のパソコンのOSが対応していないと、正しく表示されないからです(文字化け)。
翻訳を業としている方々にとってこれは常識なのですが、日本語の世界で仕事をしている一般社員の方にとっては思ってもみなかったということもあるようですので気をつけましょう。日本文の場合は、読点「、」のあとに空白をおきませんので、英文初心者はカンマ "," の後にも一切スペースを入れなかったり、逆に2個、3個のスペースがあっても気にしないようですが、そうすると非常に読みにくく、また、無教養な印象を与えます。
1個でもいいのですが、2個空けると文の区切れ目が見やすくなります。その場合、2スペースなら2スペース、1スペースなら1スペースと統一して一貫性をもたせることで整った美しい印象を与えます。
欧米では親しみをこめて仕事のパートナーを互いにファーストネームで呼びあうことが多いため、くだけたe-mailでもファーストネームで呼びかけるやり取りが多くなっていると思われます。
とはいうものの、ファーストネームにMr.やMrs.などをつけてはいけません。例えばMr. George Bush の場合、ファーストネームがGeorge、ファミリーネームがBushですが、Mr. George といったり書いたりしてはいけません。
このような呼び方は犬とか豚とかの動物に対してするものですから、大変失礼です。相手の方も通常何も言いませんから、これは案外、気がついていない日本人が多いと思われます。是非気をつけたいことです。Salutation の部分は Dear George でいいのです。